図1　エイブリック代表�D締役社長兼CEOの石合信����

エイブリックを率いるのは、日本企業に数�Q間在籍した後、Bayer、GE、Invensys、Cabotなど外�@�U企業を歩んできた石合信����である(図1)。それも2000�Qくらいから経営陣に入りずっと社長業を学んできている。半導��の専門家ではないが、経営の専門家である。社�^を動かすツボを�^�瑤靴討い襦�

セイコーグループが半導��を始めた歴史は古い。今から50�Q�iの1968�Q、時����のアルミゲートCMOS ICの研�|開発に���}、シリコンウェーハがまだ2インチの時にラインを構築した。アナログクォーツ��ICを1979�Qに出荷した後、アナログICを中心にセンサICやパワーマネジメントIC、バッテリマネジメントIC、小容量不ｧ発性メモリなどを世に出してきた。ただ、所詮、セイコーグループ内の半導���靆腓��圓�ず、歴史は古いが�jきく成長できずにいた。�jきな投�@をしてこなかったことから今日の��模にとどまり��けていた。

セイコーグループから独立

そして転機が訪れたのは、半導���靆腓鬟札ぅ魁璽ぅ鵐好張襪�ら分�`独立へと動いた2016�Q1月。この当時の「エスアイアイ・セミコンダクタ」は、��策銀行が40%、セイコーインスツル（SII）が60%と、まだ独立とは言えない子会社であった。この構�]は、ルネサステクノロジやNECエレクトロニクス、東��、富士通などと日本の�j�}半導��と同様であった。これを変え、子会社から独立会社に変貌を�~げたのが2018�Q1月だ。��策銀行が70%、SIIが30%となり、ようやく独立半導��会社となった。

分社化した理�yは、セイコーグループは時��を中心にビジネスをしてきたが、半導����業は�冀�の変化が�jきく、しかも設��投�@の�@本が常に��要になった。半導��ビジネスが�M��的に発�tしていくためには常に投�@が��要であるが、これまでのセイコーグループは半導��投�@を�爐辰討�た。そこで��策銀行の�@本を入れ、セイコーグループの連�Tから切り�`すことになった。石合��がSIIセミコンの設立と共に社長になって以来、1�Q半で800�@くらいの社�^と議�bをしてきたという。その�T果、アナログ半導��をコアにしていくことを��めた。

半導��ビジネスは現在、��給がひっ��しており、納期調�Dに�{われているという。作っても作っても間に合わない�X況になっており、しかも今後IoTや、�O動運転をはじめとする�Z載����も�~望な�x場となっている。

社�@作りに��社�^が参加

SIIから独立して最初の�j仕��が社�@変��だった。石合��は、内�陲領�だけではなく、外�陲領�もふんだんに使うことを普段から進めている。外�陲旅�告会社と�k緒に社�@の�t��を30くらい集め、その中から3つに絞り、その3つの�@�iから、�L外を含む��社�^が��んだ�T果がエイブリック株式会社だった。この�y来は、できるというABLEと、半導��のICを組み合わせた�]語である。英語表記は、ABLIC Inc.であるが、中国�@は中国人が��び、「艾普凌科�~限�o司」とした。

石合��が先頭になって掲げる企業理念は「革新的な発�[・�\術と行動��で、未来を切り開き人々の�lかで��びに満ちた暮らしを�Г���ける」ことであり、ビジョンとしては「「Small Smart Simple」なアナログ半導��ソリューションでお客様に感動を提供」と��めた。理念に「行動��」を加えたことが「ミソ」だという。ビジョンに掲げた��つのSは、それぞれのバランスを�_��したものでありが、エイブリックの��長でもある。例えば小型（Small）では、�歉�より小さな1.25mm×0.79mm×0.55mm(厚)のWLP（ウェーハレベルパッケージ）のバックコンバータIC（出��0.7〜3.9V、50mA）をIoT・ウェアラブル向けに8月1日に発表したが、コイルとコンデンサを加えても、そのモジュールはわずか1.6mm×2.7mmの基��に収まっている。

エイブリックの����は、��つのSで表現されると共に、高����・高信頼性も他の日本の半導��企業と同様、�△┐討�り、トヨタ�O動�Zの広瀬工場をはじめ、パナソニックやオムロン、��菱電機などの�j�}企業からの賞も�pけている。アナログ半導��の�H���|少量に�官�して、約8000���|をそろえている。また新�\術として��を入れているのはエネルギーハーベスティングの「CLEAN-Boost」�\術で、これはSII時代には日の�`を見なかった電池レスのIoT�\術だという。小さな電圧と電��を少しずつコンデンサなどに�Qめながら、何かを検出したときに�k気に放電することで電源として使う。�j成建設と共同で水��れ防�Vの建�颪忙箸γ���があり、また認���f高齢�vのように介護オムツを�W��する人に�瓦靴鈍wれるとすぐに検�瑤任�るような����を狙う。

中期��画は��実に

新会社になり作成した新中期��画では、昨�Q度の売��328億��、営業�W益48億��に�瓦靴董�2020�Q度に350億��と�wく見積もった。これは、売�幢Yを�屬欧��iに、会社としての組�Eを�D�△垢襪海箸卜�を�Rぐためとしている。もともとSIIの半導���靆腓�独立したため、人���陲眩����陲發覆�、マネージする社内環境をしっかり構築しIPO（�o開株式�崗譟砲任�る���Uを�Dえることを最優先とする。アナログに集中し、�噞機�_、�Z載、スマホなどの成長�靆腓��Pびは7〜8%あるため、これらに�R��するのはその後になる。

20�Q度の売り�屬花`�Yが350億��で22�Q度には500億��を�`�Yに掲げているが、�咁やクルマなどの成長率からみて、��して無謀な数�Cではない、としている。そのために�\�欫�@や新����開発投�@、さらには身の丈に合ったM&Aも行う。売�幢Yを�屬欧襪閥Δ鳳超半W益率も�屬欧討い�。

なぜ�啜い稜��幢Yアップを見込めるのか。すでに�L外比率が70%を��え、為��レートを1ドル=100��と�wく見積もっていながら経営しているからだ。今は110��からやや���Wの111��となっている。�L外販売には�盜颯蹈汽鵐璽襯后���湾、�f国、�帷L、深セン＆��港、ドイツフランクフルトの�Q拠点があり、これらを通して����を世�cに向けて輸出している。

����は、電源��ICやセンサ、タイマーIC、アンプ、バッテリマネジメントICなどに加え、�Z載��IC、医��機�_��ICなどだが、PMICを含めた�Z載��ICが3割、カスタムICが2割、�@��が5割という割合だ。これもバランスをとるという経営戦�Sだ。����のロードマップを1�Qごとに見直し、世�cの変化に素早く�官�していく。医����ICは日立��作所の医��機�_��IC�靆腓��A収して�}に入れた。

�@����で他社と�M負できるのか。例えばLiイオン電池保護ICはリコーやミツミも���]しているが、ユーザーはリスク分�g�屐�通常1社�P�Aをしないため、�@����として���]してもビジネスになる。また顧客によってカスタマイズもするが、できるだけフルカスタムは�cける。コストがかかりすぎるためだ。フルカスタムの�}�iで設��をとめておき、ASSPのような�@����を狙う。

半導��企業としてはIDM（�貭湘�合半導��メーカー）だが、�咾い箸海蹐��Pばしていく。投�@�憾�果の点で���]�ξ�が限�cになれば外�陲離侫．Ε鵐疋蠅鮠W��する。すでに東��の岩�}県���屬砲△襯献礇僖鵐札潺灰鵐瀬�ターと契約を�Tび、ファウンドリとして�W��している。秋田にある�O社の後工��工場を�W��することで、�h��県松戸�xの高塚で設��、���屬��i工��、秋田県�j曲で後工��を経て�L外へ輸出するというパスができた。

エイブリックしてる？

石合��は、アナログ半導��の��長は二つあると語る。�kつは����の�攵��ヾ匹��Mしいこと、もう�kつは顧客の要求や見通しがすぐ変わることだという。このためファウンドリへ�ヾ匹垢訃豺腓砲�1�Q7カ月かかったという経�xから、�攵�が�\えそうな���|には「ダメもと」を覚悟してプロセス�ヾ匹鮨覆瓩襪箸いΑ�また、顧客の変化にはすぐ�官�できるように�△┐襦�

半導��企業の経営�vとして、人材を�j��にしたいという思いが�咾�、人���U度を変えていく。適材適所として、例えばエンジニアを��けたい人のキャリアパスとしてフェロー�U度や、現場の�\�ηvには現場マイスターなどの�U度を作るとしている。石合社長は会社を成長させるための要素として、CSR（リスクマネージメントやコンプライアンス、�W��ﾅ�擺超�など）はもちろんだが、�咾げ饉劼砲垢襪燭瓩旅舁�的かつ実行�ξ�を�△┐襪海箸鯆_��し、さらに社�^が働き��けるための「楽しくする努��」も�_要だとしている。

仕��を楽しくするための�戯�の�kつとして、社�△鮗吩^に作らせた。音楽好きの開発エンジニアが作詞・作曲し、メロディはロック調にした。�△辰突戮譴觴��△箸覆辰拭��∋譴脇�本語だが、英語版も作成中だという。また、テレビ会議��カメラ・ディスプレイとプロジェクションマッピング�\術を使った臨場感あふれるNECネッツエスアイのテレビ会議システム「SmoothSpace」を�W��し、楽しいテレビ会議を�W��している。楽しく仕��をする環境は社�^を積極的にし、社�^の�気�ら「エイブリックしてる？」という�Y語を提案してきた。�L外オフィスの�気�らも英語で「Doing ABLIC?」という�Y語も作った。来�Q、再来�Qの�T果が楽しみだ。